ウォーターフォードクリスタルは1783年、ペンローズ兄弟によって創業した、クリスタルグラスメーカーです。アイルランドのウォーターフォード市に建てたクリスタル工場に、イギリスのクリスタル職人であるジョン・ヒルを呼び寄せます。そこでクリスタルの製造に着手、高品質なクリスタル製品を次々と世に送り出していきました。その品質の高さは評判を呼び、イギリス国王であるジョージ3世からクリスタル製品のオーダーを受けるまでになります。その名声は瞬く間にヨーロッパ全土へと広がっていきました。ウォーターフォードのクリスタルは貴族や裕福層のステイタスシンボルとして不動の地位を築き上げていきます。
現在においてもアイルランド政府から、アメリカ合衆国大統領の就任祝いにウォーターフォードクリスタルのコンポートが贈られていることからも、その信頼度と評価の高さが伺えます。
ウォーターフォードクリスタルの製品はワイングラスやタンブラーなどの洋食器のみならず、インテリアクリスタルとしても高く評価されています。ロンドンのウェストミンスター寺院やワシントンのケネディーセンターのシャンデリアにもウォーターフォードのクリスタルが使用されています。
ウォーターフォードクリスタルの製造技術は、200年以上高度な職人の手作業によって継承され、今なおハンドメイドによって高品質クリスタル製品を作り続けています。
ウォーターフォードクリスタルの特徴は、その大胆にして、深く刻まれたカットにあります。高い透明度を誇る厚めの生地に、深いカットを施すことで、鮮やかに光り輝くクリスタル製品が誕生します。
「アラーナ」は格子状にカットを施したシリーズ。ワイングラスをはじめ、オールドファッショングラスやシャンパングラス、ブランデーグラスなど幅広いラインナップで発売されています。「アラーナ」のワイングラスには見事なダイヤモンドカットが施され、ウォーターフォードクリスタルの魅力を堪能することができます。その力強さはステムにも受け継がれ、多面体に削られたシャープなフォルムは、ボウル部分と見事に調和しています。グラスを手にしたときにずっしりと伝わる重みは、まさにレッド(鉛)クリスタルの魅力と言えるでしょう。
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