イッタラは1881年にピーター・マグナス・アブラハムッソンによって創設された、フィンランドを代表するガラスメーカーです。
イッタラのガラス製品の原料には上質の石英砂が使用されています。石英砂には成分にカリウムを多く含むことから、鉛クリスタルに対して、カリクリスタルと呼ばれています。カリクリスタルは高い透明度とともに、強度のある素材で、世界的に名を知られるボヘミアガラスなどでも使われている高品質なガラス素材。イッタラは常に最良の原料を使用することで、クォリティーの高い製品を作り続けてきたのです。
またイッタラは、見た目の美しさへの追求も忘れません。タピオ・ヴィルカラやアルバ・アールトなどの、著名なアーティストのデザインを多数起用し、独自性の高いユニークなデザインの洋食器を多数発表してきました。使いやすく、高品質、加えて、このデザイン性の高さが、イッタラ洋食器の大きな魅力と言えるでしょう。最高の素材と天才アーティストによるデザイン性が高次元で融合したのがイッタラの洋食器なのです。
イッタラの製品に対する海外からの評価も高く、多くはニューヨーク近代美術館の永久保存作品に指定されている他、各種のコンクールでも多数の受賞経験を持ちます。21世紀にはいり、イッタラのものづくりはガラス製品にとどまらず、ガラス、陶磁器、カトラリー、調理器具まで幅広く扱うトータルテーブルウェアブランドとして、さらなる発展を遂げていきます。
ガラスのイメージの強いイッタラですが、近年、磁器製品にもすばらしい洋食器が多く発表されています。アルフレッド・ハベリの「オリゴ」は色彩を巧みに組み合わせたモダンな仕上がり、クラウス・ハーパニエミの「タイカ」は幻想的なイラストを配したメルヘンチックな洋食器。どれもイッタラならではの魅力ある作品がばかりです。北欧デザインの人気が高まる中、イッタラの注目度もさらに高まることでしょう。
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