ローゼンタールは1879年ドイツバイエルン州にフィリップ・ローゼンタールが創設した洋食器メーカーです。工房を受け継いだフィリップ2世は、「時代にあった洋食器」にこだわり、今までのコピーをすることなく新しいデザインの洋食器開発に力を注ぎます。それによって、ローゼンタールは飛躍的な成長を遂げるようになります。
1960年より世界中の優れたアーティストのデザインを厳選し、創造性の高い洋食器を生み出した画期的なシステム「スタジオライン」をスタートします。世界中の優れたデザイナーの作品から厳選した洋食器のデザインを次々と商品化につなげていきました。このスタジオラインの発想こそが、ローゼンタールを世界的な洋食器メーカーに導く原動力となりました。「魔笛」「クラシックローズロマンスホワイト」などを手がけた天才デザイナービョルン・ヴィンブラドをはじめ、ハンス・テオ・バウマン、タピオ・ヴィルカラといった著名デザイナーの作品は、今もなお、ローゼンタールを代表する洋食器として、このスタジオラインから発売されています。
ちなみにローゼンタールの洋食器にはこのスタジオラインの他、クラシックローズライン、カジュアルラインであるトーマスなどがあります。
その作風は、伝統を継承するトラディッショナルなスタイルの洋食器から、芸術性の高いアーティスティックな作品、そして明るくポップな洋食器と多義にわたりますが「シンプルで優れたデザインの洋食器」というのがローゼンタールの変わらないブランドコンセプトと言えるでしょう。
「スオミホワイト」はローゼンタールの精神そのものを具現化した洋食器シリーズ。飾りっ気の無い白磁そのままで、独創的なフォルムを持つラインナップは、ローゼンタールのみならず、ドイツの職人気質を背景にした、ものづくりの原点を垣間見るようです。「スオミホワイト」はファエンツァの金賞受賞作でもあります。
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