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            | ロイヤルコペンハーゲンの洋食器 (デンマーク)
 
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            | ロイヤルコペンハーゲンは1775年デンマーク王室御用窯として創立した洋食器メーカーです。1779年には経営権を王室が握り、ロイヤルコペンハーゲンは実質の王立窯となります。1790年頃にロシアのエカテリーナ2世への贈りものとするために製作が開始されたのが、ロイヤルコペンハーゲン不朽の名作と言われる「フローラダニカ」です。植物図鑑に掲載された膨大な植物絵画を洋食器に映し出される作業が続き、最終的に1802点の植物が絵付師バイエルによって描かれました。この作品はコペンハーゲンのローゼンボーグ城で国宝として保存されています。
 また「フローラダニカ」シリーズは現在においてもロイヤルコペンハーゲンの熟練の職人の手により、200年前と変わらぬ技法でおよそ700種の植物が描かれています。フローラダニカのディナーセットは世界でも最も高価な洋食器セットとして、今でも購入が可能です。
 1868年ロイヤルコペンハーゲンは王立から民営化へと転換を計ることになります。そして窯の再建のため、1885年アートディレクターにアーノルド・クローを抜擢します。この若干29歳の若きデザイナーは、新たな焼成技法を生み出し作風にも大きな変化を迎えます。それは今まで続けられていた上絵付けの技法に加え、下絵付け(アンダーグレイズ)の技法が確立されたことです。
 下絵付けは釉薬の下に絵柄を施す技法で、しっとりとした滑らかな印象の洋食器に仕上がります。この下絵付けの技法に代表される「ブルーフルーテッド」の洋食器は、まさにロイヤルコペンハーゲン洋食器の代名詞と言われるほどに世界中から愛されるロングセラーとなり、その名を世界中に知らしめることになりました。
 その後も1889年パリ万博のグランプリを初め、数々の世界的な賞を受賞し、洋食器のトップメーカーのひとつとして不動の地位を築きます。
 また、1908年より製作され続けているイヤープレートは、1世紀の長きに渡り、1枚も欠かすことなく世界中のコレクターの手に届けられてます。
 
 ロイヤルコペンハーゲンの洋食器をはじめて手にするのなら、やはり「ブルーフルーテッド」からではないでしょうか。下絵技法により、すべてハンドペイントで描かれた文様には独特の魅力があります。下絵付けの技法は古来日本にも伝わる染付技法と同様の技術であることも親しみを感じる原因なのかもしれません。洋食器でありながら、和食との相性もとても良く、われわれ日本人の感性にとてもマッチするのです。
 ブルーフルーテッドにはシンプルな素地のプレインから、透かし模様を施したフルレースまで装飾技法の違いによって数種類にシリーズ分けされています。アイテムとしてはカップ&ソーサーから各種プレート、ボウル、ティーポット、変形皿とフルラインナップで用意されています。気に入った洋食器を一つ一つそろえていく楽しみもあります。
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